先日（4月14日）、シンガポール通貨庁（MAS）が金融緩和に踏み切りました。2008年のリーマンショック以来とのことです。

 
　
さて、シンガポールは物価が高いと言われますが、日本人は「日本円だといくら」というのを計算して値段を考えてしまいます。ラーメン一杯20ドルであれば、今なら1,600円と思ってしまいますが、全ては為替によるというのは皆さんご存知の通りです。現在シンガポールドルは80円程度ですが、2012年には59円にまで下がりましたので、当時ならラーメン20ドルが日本円で1,200円弱。為替によってだいぶ感覚が変わりますね。5,000㌦の家賃も、30万円と考えるのか40万円と考えるか、為替次第です。

通貨高が自国の利益になるということで、伝統的に緩やかなSGD高を政策としてきたシンガポールですが、これから先はどういう展開になるんでしょうか。実際のところ、木曜日の金融緩和宣言の際には対USD、対JPYともに大きく下がったSGDですが、その後はじりじりと先行きが不明な状況が続いているようです。

もし順調にSGDが安くなるとすれば、今はSGDをJPYに換金しておくいいチャンスかもしれません。個人的には、為替投資というのはかなり一か八か的なものなので、「使う通貨を使う分だけ持っておけば良い」と思っているタチなのですが、シンガポール在住者でも日本一時帰国したりするといろいろと日本円が入用ですから、いまのうちにある程度大きい金額を日本円に変えておくのも良いかもしれませんね。

ちなみにシンガポール国内で現金を両替するのにレートが良いと言われているのは、ラッフルズプレイスのArcadeというビルや、オーチャードにあるラッキープラザ、それからリトルインディアのムスタファセンターやチャイナタウンのPeople’s Park Complexの1階にある両替屋があたりかと思いますのでFYIまで。