ドバイ視察まとめ
2025.12.09
その他(日々のニュースや日常)
萱場です。最近はあまり話題にならなくなりましたが、シンガポールと比較されることが多いドバイに初めて視察に行ってきましたのでドバイについてまとめます。Xでは強めの語調で書きましたが、弊社HPのブログなので表現を少しだけ上品にリライトしておきます。
分かったこと感じたこと
・気候が悪い(夏は気温45度で空気も悪く喉が強い人でないと生活が続けられない)
・税金がシンガポールよりも少ないのは事実だが税金以外に年間100万円以上のショバ代(名称がtaxでないだけ)がかかるので、小規模法人の場合はシンガポールのが有利になることもありそう。大規模法人ならドバイに軍配か
・外の公園みたいな遊ぶところは無いし、基本的に自然に木々が生えることは無い(そのかわり昆虫系の虫がいない)
・個人移住の場合は、「節税のみを目的に数年限定で我慢して居る」人が多いが、それならドバイよりも過ごしやすいタックスヘイブン国は他にあるのでは?
・日本との時差5時間は致命的(同じタイムラインで仕事できないだけではなく、日本との移動で時差ボケに苦しみ健康を害するし仕事にも穴が空く)
・日本からのフライト片道12時間(シンガポールからは7,8時間)は地獄
・予想通り、詐欺や反社や胡散臭い日本人がシンガポールに比べるとかなり多そう
・シンガポールだとビザや銀行う口座を作れない人(そんな人ほぼいないですが)でも、ほぼ無条件でビザが出て銀行口座が作れるのはメリット
・外国人に働かせて国民に還元するという社会全体の仕組みがシンガポールよりも極端で、外国人が必死に頑張っている横で現地国民は悠々自適な生活を送っている(街でそういう景色を普通に見かける)。外国人として社会全体のピラミッド構造の下層に居る感覚に気持ちが耐えられるか
・中国人含めてアジア人がほぼいないので、マイノリティー感が強く全体的になんとなく居心地が悪い
・上記のように色々あり、長く住める日本人があまりいない(現地に3年住んでいると長い方らしい。シンガポールだと5年や10年居る日本人はゴロゴロいる)
・仕事のクオリティーが極めて低いらしい(海外あるあるですが、「ドバイの悪いところ」として複数人がわざわざこれを挙げてきたので結構ヒドそう)
・外食はシンガポールよりも全然高い(お酒で売上獲得できないので食事に価格が乗っていると予想)
・とはいえ、シンガポールと違って砂漠を開拓していけばまだまだ土地はあるのでまだまだ発展していく
なぜシンガポールではなくドバイなのか?の答え合わせ
事前に抱えていたこの疑問を会う人会う人にぶつけてみたのですが、「シンガポールはビザや銀行口座が難しいと聞いたから諦めた」くらいしか聞きませんでした。シンガポール贔屓にならないよう、なるべく客観的に考えてもみましたがシンガポールよりもドバイを選ぶ理由はやはり思いつきませんでしたし、当時(2020年~2022年あたり)の億り人移住の流行りだったから(なんとなく)ドバイにした人が多い印象を持ちました。あまりロジックは無さそうと分かっただけで大きな収穫としましょう。
結論(ポジティブ面)※無理矢理ひねり出した
・(日本の)非居住者として数年間限定でほぼ日本に行かない生活をしつつ、過酷な生活環境のドバイに単身でべったりいる覚悟があるなら良いかもしれない(わざわざ過酷な環境選ばなくてもよいので、やはりシンガポールでいいのでは?という話はさておき)
・短期間で莫大な節税をしたい人(2年限定でドバイに住んで仮想通貨売却して日本に帰る、みたいな。まあそれもシンガポールでも全然実現可能なのでドバイである必要は全く無いのですが)もしくは真っ当に生きていけない人にはいいかもしれないが、中長期で日本と行ったり来たりしながら持続性のあるライフスタイルを構築するのは極めて難しい(もはやポジティブな結論ではない気もしますが)
・ヨーロッパ、アフリカ、インド、中東あたりを商圏に商売をしたい人(or企業)には◎。逆に、東アジア、アメリカそして日本を商圏に事業したい人(or企業)であれば、ドバイは無視してよい(同上)
結論(ネガティブ面)※こっちが本当の結論
・日本人の移住先としてみるとシンガポールの圧勝。比較対象にならない。
・ドバイ自体はまだまだ発展しそうだが日本人には合わない
・暗号資産が分離課税になったらもはやドバイに移住したい人がイメージできない
・私はたぶん再訪することは無い