フィリピン人メイドの最低賃金が値上がり
2016.01.25
その他(日々のニュースや日常)
私が一日中寝込んでいた先週、我が家の住み込みメイドはお粥やヒジキなどの「病人用お袋の味セット」を毎食用意してくれましたが、そんな我が家の住み込みメイドはフィリピン人です。
シンガポールにおいて、フィリピン人メイドの最低賃金は3年前から500㌦ですが、550㌦に値上げされたそうです。公式発表ではないですが、インドネシア人メイドの最低賃金に追随する格好で実質的に値上げとなりました。
フィリピン政府から3年前に出された米ドル400㌦というのがシンドルでは500㌦と固定金額で合意していたところ、為替の大きな変動を主要因として、アナウンスなく550㌦に値上げされたそうです。
最低賃金550㌦。日本円にして45,000円ぐらいでしょうか。海外、特に新興国(シンガポールは先進国ですが)に住んだことのない日本の方には感覚がよく分からないかもしれませんが、住み込みですので、ずーっと家に居て炊事洗濯家事の類をするのがお仕事です。休みは週に1日で月給45,000円。
安っ!
と思いますか?
住み込みメイドの全ての衣食住の経済的負担及び管理責任は雇用主に課せられています。つまり住み込みメイドの住居を提供するのはもちろんのこと、食費もそうですし、医療費その他全ての金銭的負担は雇用主です。
これが何を意味するかというと、
「可処分所得」、
つまり「自由に使えるお金」
が毎月45,000円あるわけですね。
衣食住を気にせずに毎月45,000円を使うかできるということで、おこづかい制の日本のお父さんよりもひょっとしたら良いかもしれません。少なくとも母国で働くよりかなりの高待遇であるのは間違いなさそうですし、フィリピンは労働生産人口増加&経済勃興、日本は人口減少&経済縮小で、100年後には主従が逆転しているかもしれませんね。真剣に。
ちなみに日本の家庭の平均可処分所得を調べたんですが、可処分所得の定義が所得マイナス税金等ということで使えませんでした(実質可処分所得も同様)。こういう場合ってどういう指標がいいんでしょうか。。