シンガポールクイズ解説:第23問
2020.11.23
シンガポールクイズ解説(Twitter)
シンガポールクイズ第23問
月額基本給5,000ドルの永住権保持者を採用した。経営者として折り込んでおく人件費として最も近いものはどれか?AWSや賞与、コロナ関連補助金等は考慮しないものとする。— シンガポールの会計事務所CPAコンシェルジュ (@cpaconcierge) November 21, 2020
第23問、正解は「5,861.25㌦」でした。シンガポール永住権保持者の人件費計算は基本的にシンガポール人と同じで、「給与の117%」で覚えておくとよいでしょう。この17%はCPFの会社負担分になります。CPFには従業員負担分と会社負担分があり、従業員負担分は給与から差し引かれるため会社の追加コストにはなりませんが、会社負担分は給与の金額に応じて会社が追加で負担する必要があるため追加コストになります。この会社負担分CPF17%は対象者の年齢などにより異なりますが、最も一般的なケースでは17%となりますので、「最も近いもの」という問題の解答としては17%を使うのが妥当なところといえます。
なお、その他にも会社負担分のコストとしてSDLがありますので、給与金額に会社負担分CPFとSDLを足した金額が人件費の目安となります。結果、給与5,000㌦×117%+SDL(給与5,000㌦の場合は月額11.25㌦)=5,861.25㌦が解答になります。