シンガポールクイズ解説:第8問
2020.11.02
シンガポールクイズ解説(Twitter)
シンガポールクイズ8
シンガポールの「現地法人」と「支店」の違いとして最も適切なものはどれか?— シンガポールの会計事務所CPAコンシェルジュ (@cpaconcierge) November 2, 2020
第8問の正解は、「日本の税務の取り扱い」でした。現地法人は現地で法人格を持ちますが、支店は法人格は日本の法人そのままの海外支店となります。シンガポール部署というようなものだと思っていただくとよいと思います。この法人格の違いが現地法人と支店の多くの違いを生むわけですが、そのうちの大きな一つが法人税です。(タックスヘイブン対策税制適用などの特別な状況が無い限りは)現地法人は現地でシンガポール法人税が課せられて終わりですが、シンガポール支店はあくまで日本法人のままですから、シンガポール支店で利益を出している場合は日本でも課税される、ということになります。
その他の選択肢は下記のように整理できます。
「ビズファイルの有無」→現地法人も支店もどちらもビズファイルがあります。
「営業活動の可否」→この選択肢はいわゆる駐在員事務所を意識した選択肢です。支店ではありませんので誤りです。
「シンガポールの法人税申告時期」→こちらも現地法人も支店も申告時期に違いはありませんので誤りです。