世界の人材惹きつけランキング
2015.12.02
その他(日々のニュースや日常)
今日は「会計税務やビザに関する疑問をもった事業主たちに質問を浴びせかけられるお茶会」に回答者としてお呼ばれしまして、勇気を振り絞って行って参ります。
それはさておき今日は、ビジネススクールのIMDが発表した「世界の人材惹きつけランキング(IMD WORLD TALENT REPORT)」です。世間一般でどう訳されているか分かりませんが、人材の質ランキングと思いきや、よくよく読んでみると、いかに優秀な人材を惹きつける魅力的な国であるか、というのがランキングの本質のようです。
過去20年のデータ、世界61か国4,000人の役員クラスへのアンケート調査の結果です。とりあえずどうぞ!
1位:スイス
2位:デンマーク
3位:ルクセンブルク
4位:ノルウェー
5位:オランダ
6位:フィンランド
7位:ドイツ
8位:カナダ
9位:ベルギー
10位:シンガポール
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14位:アメリカ
26位:日本
欧米か。って思いましたね。シンガポールはアジア1位。世界ではかろうじて10位にランクインです。
ランキングは大きな3つのカテゴリ「 investment in workforce development」「appeal of the country」「readiness」によっていて、それぞれにサブカテゴリがあり加点対象となっています。上手い訳が見つからないのですが、サブカテゴリとしては教育や社員研修の質、生活コストや生活の質、社員のモチベーション、言語能力など多岐に渡りますが、要するに国が世界中から優秀な人材を集めるのにどれだけ本気か、ということだと思います。
昨年アジア1位で世界5位だったマレーシアは15位に、12位だった香港は21位に後退です。シンガポールは去年は16位のところ10位にジャンプアップ。香港マレーシアの後退とシンガポールの上昇の理由はよく分かりませんが、今年から新たな加わったサブカテゴリには、「専門家や経営陣の報酬水準」や「個人所得税の水準」「安全性や医療水準」「留学生受け入れ」などがあり、まさにシンガポールの得意分野が加点対象に加わったからなのかもしれませんね。
日本とシンガポールの2005年からの順位の推移は下記の通り(一番左が2005年世界ランク、一番右が今回の2015年のランク)。
Japan 32 29 25 30 23 29 31 41 35 28 26
Singapore 10 7 4 2 8 9 17 9 17 16 10
原文こちら。
http://www.imd.org/…/Wcc/NewTalentReport/Talent_2015_web.pdf