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ノーショーと業者のコスト構造

2015.09.26

ビジネス会計人

最近、多角化の一環としてひっそりと店舗系の事業に関わっているのですが、お客様は日本人とローカル(国籍は必ずしも把握していないので非日本人という意味)が混在していてその行動パターンが明らかに違っていて面白いです。

 


中でも、やはり「ローカルは時間通りに来ない」、「日本人はピッタリの時間に来る」というのが顕著です。

 

 


予約制のサービス事業なので、遅れて来られるととても困るんですが、昨日はローカルのお客様が40分遅刻されまして、次の予定が狂いました。そのお客様は遅れることを知らせてきてくれたからまだマシですが、予約しておいて現れないといういわゆるノーショーというのはローカル客ではよくあることのようです。

 

 

確かにシンガポールでは、レストランや美容院なんかでも、直前に店から「明日予約入っていますが本当に来ますよね?」という確認電話がきます。予約確認電話を入れると不思議とノーショーがぐっと減るようですよ。

 

 


しかしビジネス側から考えると、

 

 


客が予約時間に遅れる→次の客に迷惑がかかる→これを予防するために店側は前後の予約時間には時間的バッファを取らざるを得なくなる→店の顧客回転数が下がる→客単価を上げざるを得ない

 

 


というサイクルになりますから、客が遅れた場合には、客が自ら将来の値上げ圧力の原因を作り出しているといえ、そういうことを考えると、時間通りに行くのが自分のためにもなるのになあといつもよく思います。

 

 


思えば、自分が消費者として何かを利用するor買う場合、職業柄か、どうしてもその業者、店舗のコスト構造を想像してしまいます。バンバン広告打っていて目立っている企業や、超キレーなオフィスや一等地の小売店舗、多数の営業社員を抱えている企業なんかだと、そういう莫大な間接費が客単価に乗りますから、あまりそういうところから買う気はしなくなってしまいます。チェーン店で全店舗同じ価格の場合(シンガポールの場合は同じ店でも立地によって結構価格差があるので常に気にする)はあまり気にしませんが。

 

 


学生の頃なんかは全然考えもしませんでしたが、そういった企業側の仕組みを想像するクセをつけるのはとても大事なので若者におススメしたいと思います。

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