ビザの世界
2015.09.23
ビザ(EP等)など労務関連
昨日も勘違いされている方がいらっしゃったので、念のため書いておきますと、
「働いても良い」ビザがないと我々外国人はシンガポールで働くことはできません。
そしてそれは、無給だろうが有給だろうが関係ありません。
ビザの種類としては、我々日本人の場合は通常、EPもしくはSパス(何故かSPとは言わない)といわれるビザを取得します。EPを保有している人の妻や子供など、いわゆるDP保有者でも働くことは可能ですが、DPは基本的に働くためのビザではないので、LOCという働く許可を別途手配することが必要です。
一方で、給与が高くなかったり、あるいは無給でもシンガポールで働いてみたいという学生の場合は基本的にはワーホリ(シンガポールではWORK HOLIDAYといいます)もしくはTraining EPというビザによることになります。
外国人の場合、基本的に「どの会社でいくらの給料で勤務するか」というのは定められておりこれを守らなければなりませんが、上記のビザのなかで事実上、「勤務する会社も給与も自由」な状態になれるのがワーホリです(ワーホリの手配というのはしたことないですがその認識で合ってますかね・・)。
なので、ワーホリ以外は「決められた会社」で「決められた金額(以上の)給与」で働くことが必須ということになります。
A社で働くことになっているビザの人はB社では働いてはいけません。
それが無償の労働であってもです。
観光ビザ(つまりビザ無し)で入国した場合も、シンガポール国内で働いてはいけません。
それが無償の労働であってもです。
無償だったら別にいいじゃんと思いますか?
よく考えてみてください。
日本に賃金ゼロの外国人が「タダだからイイジャナイデスカ!」と言って日本で働きたいといっても、そりゃダメですよね。国が荒れてしまいそうですし、お金が無くて強盗でもされたら国としてはたまったもんじゃないです。スーパーのレジで働いていたバイトのお母さんが解雇になって無償の外国人に代えられたらお母さんは困りますよね。
そうやってヘンな外国人が来ないように国を守り、無償もしくは低賃金の外国人でシンガポール人の雇用が奪われないように国を守っているわけです。
これがビザの世界です。