特に海外では相見積もりとった方がいいです
2015.09.18
ビジネス会計人
海外あるあるかもしれませんが、「シンガポールで事業をやっているように見えて、実はシンガポールには人がいない」という会社や、「本人はシンガポールでサラリーマンをしているが、勤め先が提供している物サービスと同じことを個人的に隠れて提供している」という状況があったりします。
いざ問い合わせを受けた時に、いかに人がいるように見せるか、いかに本業であってまともなことをしているか見せるか、というのはそれぞれです。
騙すというほどでもないかもしれませんが、海外で日本人が日本人を騙す、という表現を使う人もいます。
まあそこまでは別にいいです。
勝手にやってくださいという感じです。
しかし、日本のためにお客様のためにシンガポールで頑張ります、シンガポールについてなんでもご相談ください、と言っているような人、会社なのに実はシンガポールに人はおらずノウハウもあまりなく、それでいて見込み客に出す単価は「これで契約取れちゃったらラッキー」レベルの高額価格で出しているということはよくある話です。
そういう会社は当然、我々のように現地で切り盛りしている会社に比べ、固定費がほとんど(バーチャルオフィス費用ぐらい)かかっていないため、売上なんて1年間ゼロでもそんなに痛くありません。なのでとれちゃったらラッキーの高額単価で見積りを出し、低い確率の「会心の一撃」を狙いにいくわけです。
「固定費がかかっていないから単価をつり上げられる」
という面白い状況です。
なぜ依頼者はそんなところに依頼するの?と思いますよね。厄介なことに、こういう業者は横の繋がりがあったりして、同じように「日本のために」とか謳っている業者やいわゆる良い人からの紹介だったりすると、セカンドオピニオンも相見積もりも取らずに依頼するということは実際によくあります。
ロシア語を話せない普通の日本人が、超カタコトのロシア語を話す日本人を見て「この人ロシア語超ペラペラ!」と思うのと似てます。
そういう業者はあちこちの国で「会心の一撃狙いネットワーク」を張っていることも多く、世界のどこかでたまーに入る臨時収入というのがいい稼ぎ口になっている業者もいることでしょう。
お勧めの予防方法は、
異なるアクセス方法(Aさんからの紹介とBさんからの紹介、など)で相見積もりをとる
ことです。