フェイスブックとLINE
2016.04.04
その他(日々のニュースや日常)
ところ変わると商習慣も違います。日本の状況を日本在住者にヒアリングしてまわっていますと、興味深い話が浮かんできました。
「ビジネスの連絡ツールとして、フェイスブックを使うかLINEを使うか?」
という点です。
シンガポール在住の日本人界隈でいいますと、これはもう確実にFBです。FBで繋がっていないと、なんかお互いよそよそしく、飲み会で同席したけど名刺交換していないぐらいに気持ち悪い感じ。FBで繋がっていないともはや知らない人扱いともいえるぐらいにまさに名刺代わりの役割を担っていて、LINEはそんなに使いません(LINEをシンガポール人が使わないはもちろんですが)。私なんか、FBでお客様にインボイス送ったり決算書一式送ったりするぐらいにFBをビジネス用途で使ってます。
何故LINEではなくFBかという理由を考えてみると、当然「使っている人が多いからそれ使う」というネットワーク外部性が一番ですが、FBの方がある程度個人的な情報を確認できる、例えばこの人何の仕事してる人だっけ?どういう顔の人だっけ?というような「単なる連絡帳以外の機能がある」ので、多数の人を管理する連絡帳として、つまり名刺ファイルみたいな使い方として非常に便利だからだと思います。
なので、ビジネスの連絡ツールとしてのチャットアプリはFBメッセンジャーで、LINEは家族との連絡ぐらいにしか使いません。
しかしどうやら日本ではそうとも限らないようです。
たまに「連絡経路はLINEでお願いします」という依頼があります。FBにすればいいのにあえてLINEなんて変わった人達だなあぐらいに思っていましたが、よく振り返ってみるとそういう方々は必ず日本に住んでいる人で、シンガポールに住んでいる人ではないんですよね。なので、ひょっとしたら日本ではLINEがビジネスの連絡ツールとして認知されているのかもしれない、という疑問が浮かんできた。そこで昨日、日本在住の友人や兄に聞いてみました。
聞いた話をまとめると、
「FBはSNSとしてのイメージが強く、プライベートを晒したり、逆にプライベートを晒せなくなるのでビジネスで使うのは(公私混同させられるので)抵抗がある。一方、LINEは電話番号の延長程度の情報しか晒されないし、日本ではユーザーが多くみんな使っていてレスも早いので抵抗なく使いやすい。」
という感じでしょうか。結局、どちらもビジネスとしてはあまり使わないようですが、海外在住者との連絡となると電話は国際電話になって高いので、LINEで連絡取りたい人はいるだろうと。
ということですね。純粋に日本国内での使われ方としては、
「ビジネス、プライベートにかかわらず、最も親しい間柄の連絡ツールがLINE。相手と親しければLINEをビジネスで使うのも全然アリ」
という雰囲気があるようです。
みなさんどうですか?ビジネス用途でLINEって使ってます?日本はまだしも、シンガポールでもそうことあります?私はシンガポール国内で「じゃ、連絡はLINEで」となることは皆無なんですが、ひょっとして私だけですか?