確実に来る未来を具体的に想像する
2015.12.09
ビジネス会計人
土曜日から昨日まで日本から客人が来てまして、昨日までずっとシンガポールを案内していたんですが、タクシーに乗っていてふと思いました。
自分が生きている間に、
今タクシーの中から見える景色は一変し、
走行車両のほとんどが
「自動運転、無人走行になる。」
これははっきり言って(時期は置いておいて)確実に来る未来です。
だって、人が運転するより安全になる(現時点でどうかは置いておいて)のは間違いないし、運転手がいないので全員お酒飲めるし、長距離運転に体力を使うこともなく、休憩時間も要らないので所要時間が短い。何一つデメリットがないです。
こういった「確実に来る未来」に何を仕込むかというのが事業上とても重要で、そのためには具体的にどういう世界になるかを想像する力がとても重要になります。それもとても細部に至る具体的な想像力が。
例えば自動運転車両が一般化した場合には、今の運転席の周辺のガチャガチャした機器はハンドルとともにスッキリ無くなり、壁面には当然、ネット接続されたタッチパネル(その頃にはタッチすることすら不要かも)の操作画面がつき、ガソリン車はほとんど無くなりバッテリーも超小型化しているでしょうから、車両前後の無駄な部分が減り前後に伸びた形をした車両は今の「電車の車両」に近い「移動する部屋」に近い形になると思います。
人々の車の使用方法、行動様式も大きく変わるでしょう。例えば和歌山の白浜のビーチで夕方まで遊び、明け方に渋谷に着くようセッティングして車で就寝、起きたらそのまま渋谷でショッピング。買った服はドローンに倉庫へ運ばせて、翌日の着替えはドローンが持ってくる、といった「車に住む」人も増えるでしょう。
「そうだねー未来はそうなるかもねー想像すると楽しいねー」とサラッと流して現実感が無い人がほとんどだと思いますが、いずれにしても「未来は確実に今と違う」わけであります。
人力車や馬車。昔は人々の日常の移動手段でしたが今はそんな人いません。「クルマって、昔は人が自力で運転してたんだよ。」という昔話を語る光景は確実に来る未来です。マニュアル車→オートマを説明するのと同じように。
点取り屋としてはそういうことを考えて生きていきたいわけであります。