SDLとは
2015.09.17
シンガポール諸制度(会計、セクレタリー等
昨日の投稿で、「SDL払ってない」という話がありましたが、やはりSDLの存在を知らない会社が結構多いことが判明しましたのでおさらいしときます。
SDLとは、
シンガポールで勤務する全ての従業員に対して課せられる税金(税金ではない)みたいなもので、毎月の給与等(その他給付も含める)に対して0.25%の金額をWDA (Workforce Development Agency)に支払う義務が会社にあります。会社負担のものですので従業員に支払う給与から控除する必要はありません。日本人などの外国人従業員も含み、パートタイムの従業員も対象となります。
SDLには下限と上限があります。月給$800以下の従業員には一律$2、月給$4.500以上の従業員には一律$11.25のSDLが課せられます。
このSDL、どういう使われ方をするかというと、SDF (Skill Development Fund)として積み立てられ、政府が提供する研修プログラムや研修のための補助金など、つまりシンガポールのWorkforceをDevelopmentするための財源となります。
支払期限は翌月の14日です。
支払方法は、シンガポール人や永住権保持外国人を雇用している場合に支払うCPFとともにCPFボード(CPFボードがSDL回収代行をしています)に支払うか、CPFを払っていない企業は直接WDAに支払います。CPFの申告納付期限も翌月14日になっていますのでSDLの期日と同日で分かりやすくなってます。
直接WDAに支払う場合はこちらのウェブサイトで自動計算を走らせて、そのまま支払い手続きまで完了できますので、まだ支払いがお済みで無い方は今すぐどうぞ。
細かいですが、全従業員のSDL計算を合計した結果の合計金額について、1ドル未満を切り捨てた金額がその会社のその月のSDL支払義務となります。
ご参考まで。