フランスの75%富裕層課税廃止！！
2015.01.05
日本の税金や国際税務など
おはようございます。
日本でも、今年7月から導入予定の出国税など、富裕層課税が強化されている今日この頃ですが、富裕層課税の先進国フランスで2年前から導入されている通称「スーパータックス」の75%課税が廃止されました。
100万ユーロ（1億4千万円ほど）以上の所得の富裕層に75%課税する富裕層課税ということで一般国民の支持を得て導入された税制ですが、Gerard Depardieu という有名俳優がフランス国籍を捨ててロシア国籍を取得してしまったり、フランスのサッカーリーグでも年棒の高い選手がフランスリーグに来てくれない問題などが顕在化し、「批判も多いなか強引に導入したのに、全然税収増えへんし、思ったよりも速攻でフランス国籍捨てて海外に逃げてまうわ！早よ廃止しないとえらいことや！」ということで、導入後たった2年であわてて廃止することになりました。
富裕層増税。。。日本もその方向にありますね。
民主主義である「選挙制度」をとっている以上、一般国民の票を獲得し易く、富の再分配をするという建前も正当で、導入は比較的簡単ですが、能力、才能のある人材の「成功に対するペナルティ」でもあります。成功するとペナルティをくらう国で、はたして成功しようというモチベーションは一体どうやって保てばよいのでしょうか。
日本は世界で類を見ないほどに「母国語しか使えない人」が多い国なので、日本を出たくても出られない人が多く、そこだけでもってるだけのケースも非常に多い（実際に御相談を受けるケースも非常に多いです）ですが、これから先、日本がこのまま富裕層増税を突き進むと、富裕層とともに富が逃げていくのは明らかです。
能力のある、才能のある人がモチベーションを高め、ビジネスを起こし、事業を拡大し、新しい雇用を生み出してその国の経済を支えていく、そんな健全な国であるべきだと私なんかは思いますが、皆様いかがでしょうか。