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シンガポール発! 生搾りオレンジジュース自販機「IJOOZ」について🍊

2024.11.06

インターンブログ

シンガポールの街中を歩いていると、いたるところに設置されているオレンジ色の自動販売機に目が引かれます。

「IJOOZ(アイジュース)」は、シンガポール発の、IoTテクノロジーに精通したグローバル企業で、彼らが社名を冠して主力製品とする IJOOZ自販機 は、オレンジ果汁をその場で丸ごと搾り出し、フレッシュなジュースを提供することができます。そのユニークな販売方法に加えて、品質の高さにも定評があり、シンガポールの地元の人々や観光客に広く親しまれています。

同社は2016年に設立されて以来、今では東南アジア、ヨーロッパ、南米、日本を含む30か国以上にマーケットを広げてきました。

 

フレッシュジュースのビジネスは、品質管理や原価管理が特に難しいとされていますが、IJOOZはこうした課題を克服し、シンガポール国内にとどまらず海外への展開も果たしています。この人気と成長の秘訣はどこにあるのでしょうか。


 

・新鮮なオレンジをその場で生搾り!

IJOOZ社の自販機は、オレンジの搾り出しからジュースのパック詰めまでを全自動で行います。支払いが完了すると、自販機上部のカゴからオレンジが4個落ち、次々と搾られていきます。この搾り出しからパック詰めまでのすべてのプロセスを、透明なアクリルパネル越しに自分の目で見ることができます。

さわやかでフレッシュな香りが漂う中、約45秒で冷たいオレンジジュースが完成します。新鮮なオレンジジュースを2シンガポールドル(約220円)という手頃な価格で楽しめるのが人気の理由です。

※都心部には1杯$3で販売している自販機もあります。

 

 

・テクノロジーを駆使した運用管理

IJOOZ社が製造する自販機には、独自開発のクラウドシステムが搭載されています。このシステムにより、オレンジ、カップ、フィルムなどの残量をリアルタイムで管理でき、必要に応じて、補充スタッフが各地に設けられた冷蔵倉庫から新鮮なオレンジを現場に届ける仕組みが整っています。

 

・環境、食品ロスへの配慮

IJOOZは、環境に配慮した運営を意識しており、食品ロスの削減にも積極的に取り組んでいます。一般市場では流通しにくい不揃いな形やキズのあるオレンジも、品質と安全性を確認した上で、丁寧に洗浄して使用しています。さらに、絞りかすとなったオレンジの皮(オレンジピール)も再利用し、廃棄物の削減にも取り組んでいます。

 

・シンガポールから世界へ!

IJOOZは2016年にシンガポールで設立され、現在では代理店を含め東南アジア、ヨーロッパ、南米、日本を含む34か国で、2000台以上の自動販売機が稼働しています。各国のパートナーはシンガポールで実際にIJOOZを体験した人々で、ジュースのクオリティと実用性に感銘を受けて加盟したケースが多いようです。

まとめ:

IJOOZ社は、自社開発のテクノロジーを駆使した自販機の製造・運営を通じて、新鮮なオレンジジュースの供給を安定的に確保し、成長を遂げてきた。その高品質なオレンジジュースは多くの人々に支持され、今も世界中でその人気を広げ続けている。

 


 

おまけ 【5分で読めます】

IJOOZ自販機の紹介だけで終わってしまうのは会計事務所のインターンブログとしては少し物足りないので、ここからはシンガポール国内におけるIJOOZの年間売上をフェルミ推定で考えてみようと思います! 時間がある方はお付き合いください。

 

【IJOOZの国内年間総売上はいくら?】

前提条件としては、以下を推定しながら求めていきたいと思います。

 🍊シンガポールの自販機の設置台数

 🍊飲料自販機の割合とその中でのIJOOZのシェア

 🍊IJOOZ自販機の一日の販売数

 

①自販機の設置台数の推定

日本では自販機が多く設置されていますが、シンガポールは日本よりも圧倒的に少ないと感じます。体感ですが、日本の10分の1以下の設置数だと思います。シンガポールでは自販機は主に都市部の商業地域や公共交通機関の近くに設置されているため、平均して約400mごとに自販機が1台程度あると仮定します。

また、シンガポールの国土面積は約720平方キロメートル(東京23区よりやや大きい、北海道 石狩市とほぼ同じ)です。このうち、都市部や商業地域は国土の約60%と仮定します。残りの40%は公園や海岸、工業地帯などであるとします。

 

計算:

🍊市街地面積の算出

市街地の面積=720km2 × 0.6 = 432km2 = 432,000,000m2

 

🍊自販機の設置台数の推定

400mごとに1台自販機が設置されているとした場合、1台の自販機がカバーする面積を求めます。

自販機1台のカバー面積=  400m × 400m = 160,000m2

 

 

よって、市街地内の自販機の総台数は次のように計算できます。

 

 

②飲料自販機の割合とその中でのIJOOZのシェア

全自販機のうち、飲料自販機の割合を70%と仮定します。

また、IJOOZには競合として一般的なソフトドリンクなどの自販機がありますが、IJOOZの他に生搾りジュースを提供する自販機が少ないこと、他の自販機が設置されていないが人が集まる場所(ショッピングモール、MRT、学校、オフィスビルなど)で頻繁に見かけることから、そのシェアは飲料自販機全体の40~50%程度と推定します。

 

 

計算:

🍊飲料自販機の設置台数の推定

市街地の自販機のうち、飲料自販機の割合は70%と仮定するので、

飲料自販機の推定数:2,700台 × 70% = 1,890台

 

🍊飲料自販機の中でのJOOZのシェア

その中でのIJOOZのシェアが40~50%と仮定するため、

IJOOZのシェア(40~50%):1,890台 × 40~50% = 756~945台

 

 

③IJOOZ自販機の販売数

IJOOZ自販機は24時間稼働可能でいつでも新鮮な生搾りジュースを提供することができます。そこで、1時間に平均して2杯以上の売上が最低でも立っていると推定し、1台あたり1日50杯のオレンジジュースを販売すると仮定します。

また、1杯のオレンジジュースの価格は2シンガポールドルです。(都心部だと3ドルのところもありますが、今回は2ドルで統一します。)

    

計算:

1台あたりの年間販売数=50杯/日 × 365日=18,250杯/台

 

したがって、IJOOZの自販機全体の年間販売数は、

年間販売数=18,250杯/台 × 756~945台= 13,797,000~17,246,250杯

 

 

🍊🍊年間売上の計算🍊🍊

最終的な年間売上は、販売数×単価で求めます。前述のとおり、単価は2ドルです。

計算:

年間売上=13,797,000~17,246,250杯×2ドル=27,594,000~34,492,500ドル

 

結果:

①自販機普及率、②IJOOZの市場シェア、③1台あたりの販売数と価格の推定に基づき計算した結果、シンガポール国内におけるIJOOZの年間総売上は約2,760万~3,449万シンガポールドル(約32億円~40億円)と推定されます。

 


 

おわりに

フェルミ推定の結果の答え合わせをしようとIJOOZ社の損益計算書をネット検索してみたのですが、一般には公開されておりませんでした。。。

全く根拠のない数値は用いていないつもりなので、筆者の推定がいい線いっていることを願って今回のブログはおわりにしようと思います(笑)

シンガポールに来られた際にはぜひ本場のIJOOZを飲んでみてください!

最後までお読みいただきありがとうございました!

 

 

筆者について -ABOUT THE AUTHOR-

Mocci(モッチ) 

『CPAコンシェルジュ』のインターン生。現在は大学4年生を休学中で、インターンと並行してUSCPA(米国公認会計士)の学習中。CPACでのインターンシップとシンガポールでの生活をもとにインターンブログを執筆中。

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