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【シンガポール就職】海外キャリアに挑戦する日本人公認会計士

2024.10.11

インターンブログ

CPACスタッフインタビュー記事②

 

日本で公認会計士として大手監査法人にて実務経験を積んだあと、憧れの地、シンガポールへ。国際ビジネスの環境に飛び込んで、海外キャリアを築かれている古川さんにCPACインターン生が、公認会計士として挑戦し続ける面白さについて伺いました。

 

インタビュアー・執筆担当は『CPAコンシェルジュ』インターン生のMocciです。よろしくお願いします!

 

■(Mocci) はじめに、簡単に自己紹介をお願いします。

(古川さん) 新卒で監査法人に入所し、主に金融機関の監査業務に4年間従事しました。その後、監査法人を退職し、『CPAコンシェルジュ』に入社しました。趣味はジム通いです。

 

■公認会計士を目指されたきっかけと、どのようにキャリアをスタートされたかお話いただけますか?

公認会計士を目指したのは大学2年生の時です。大学生活の前半は自堕落な日々を送っていましたが、将来を考えたときにこのままでいいのかと考え直し、公認会計士を目指すことにしました。

合格後は、ほとんどの日本の公認会計士と同様に監査法人に入所しました。

 

 

-転職までの道筋-

■転職を検討されたきっかけを教えてください。

監査法人での将来の道筋が見えてしまい、新たな挑戦をしたいと感じたことがきっかけです。

大学生のころから漠然と海外に住んでみたいと考えてはいたものの、特に具体的な行動を起こすこともせず、日本の監査法人に就職しました。監査法人での年次が3年を超え、仕事に慣れてきた頃、先が見えすぎる将来に「つまらなさ」を感じてしまいました。自分のやりたいことを考え直したところ、大学時代から秘めていた海外への興味を思い出したので、その勢いでCPACに履歴書を提出しました。

 

■なるほど、確かに決まり切った将来を想像すると退屈に感じるのはすごく共感できます。

では、CPACをどのように見つけ、どのような点に惹かれたのでしょうか。

CPACを見つけたきっかけは、弊社代表の萱場さんのTwitter(X)です。転職を考え始める前からフォローしており、ポストを拝見して信頼できる方だと感じていました。海外への憧れが再び湧き上がってきた際に、萱場さんを思い出し、CPACに興味を持つようになりました。

特に魅力的に感じたのは、CPACのマネジメント行動方針です。「メンバーとその家族を大切にする」、「対等・フェア」のといった経営理念が、自分の大切にしているもの、性格に合っていると感じたため、CPACに惹かれました。

 

 

-憧れの地、シンガポールへの移住-

■シンガポールへの興味は転職を考える前からあったのでしょうか。

大学時代に初めて旅行で訪れた際に、強い憧れを抱いたのを覚えています。多様な文化が融合し、近代的な景観と伝統が共存する都市に魅了され、いつかは住んでみたいと思っていました。監査法人に就職し、忙しい日々の中でにいつの間にか忘れてしまっていましたが、転職を考え始めたときにシンガポールへの憧れを思い出し、挑戦することを決めました。

 

■なるほど、大学時代からの憧れの国だったのですね! 数年越しに夢を叶えられて、素敵だと思います。 

海外の会社への転職に加えて移住となると、苦労が想像に難くないですが、それらはどのように乗り越えられましたか?

正直、移住前の不安はあまりなく、「なんとかなるでしょ(笑)」と楽観的に考えていました。シンガポールに移住してからは生活環境に慣れるまでは少し時間がかかりましたが、そのギャップを楽しむことができたと思います。

仕事に関しては、CPACの上司や同僚たちがとても親切に教えてくれたおかげで、スムーズに適応することができました。

 

■確かに、CPACはフレンドリーでウェットな雰囲気がありますよね。社内でナレッジを積極的に共有しますし、質問をしやすい雰囲気づくりがされていると思います。

 

 

-CPACでの実務経験と成長-

■CPACでは現在どのような仕事をされていますか?また、その仕事にはどのようなやりがいがありますか?

現在は、主にレビュー業務と相談対応をおこなっています。

具体的には、記帳・(連結)財務諸表・法人税計算などのレビューや、会計や税務に関する相談対応を行っています。

仕事でやりがいを感じるのは、自分の仕事によって、クライアントのビジネスを支えたり、重要な意思決定に資する情報を提供できたりしたときです。

 

■特にやりがいを感じる業務にはどのようなものがありますか?

クライアントの銀行口座の開設や、ビザ取得のサポートなどですかね。

銀行口座開設ができたことで、クライアントがビジネスを開始することができたり、ビザ取得ができて、クライアントがシンガポールに移住することができたりしたときは、クライアントの人生における大きな前進に貢献ができたと感じ、やりがいを覚えます。

監査法人の業務に比べ、CPACでの業務はクライアントのビジネスに直接寄与するものが多いので、見えやすい成果を感じることができます。その点では、監査法人時代よりもやりがいを感じる瞬間が多いです。

 

CPACでの業務を通じて成長を感じることはありますか?

監査法人時代には深く検討することが少なかった国際税務論点について触れる機会が多くなったので、国際税務への理解が深まっています。具体的にはタックスヘイブン対策税制、移転価格税制、源泉税論点などです。また、英語で会計論点の検討をローカルスタッフとする機会があるので、英語での論理的な説明力も成長している感覚があります。

 

■実際にCPACで働いていて、公認会計士になって良かったと思う瞬間など、エピソードはありますか?

会計が世界共通であることを実感し、さまざまなバックグラウンドを持つ人々と協働できる楽しさを味わったときです。

「会計はビジネスの共通言語」という言葉はよく聞きますが、日本で会計士として働いていても、その実感はあまりありませんでした。しかし、実際にシンガポールでローカルのスタッフと一緒に業務を前に進めていく経験ができると、会計は世界共通であり、海外でも同じような仕事をしていることがわかりました。CPACでの業務を通じて、世界中どこでも会計士としてやっていけるという自信がつきました。

また、国籍や育った環境が異なる人たちと協働する中で、彼らも同じ人間であり、似たようなことを悩み、似たようなことを楽しいと感じるということが肌で実感できるので、視野が広がった感覚があります。国籍が違う人と会計という分野を通じて協働できることが楽しいです。

さらに、CPACの業務はリモートワークが可能なため、場所を選ばずに働ける柔軟性があることも魅力の一つです。時には旅行先からリモート勤務をすることもあり、自由な働き方ができます。このような働き方の選択肢があることは、公認会計士になって良かったと思う理由の一つですね。

 

■監査法人での経験はCPACでの業務に活きていますか?

監査法人で連結財務諸表の監査経験が、CPACでの業務に役立っています。この経験のおかげで、連結財務諸表を作成する企業など、比較的会計論点が多いクライアントを担当できています。また、税務に関しても監査法人時代からタックスヘイブン対策税制の適用がある会社の法人税等を担当していたため、税務論点が特に多いクライアントにも対応できています。

 

■公認会計士として、国際的に活躍するにあたって大事なことや大切にされていることがあればお聞かせください。

過度に不安を感じずに、一度楽観的になってみることですかね。

海外で働く際には、多くの人が心理的な壁を感じると思いますが、それでも一度楽観的になり、ダイナミックに行動してみることが重要だと感じます。「まあ何とかなるだろう」と思うことで、心に余裕が生まれ、様々な挑戦に対して柔軟に対応できるようになります。もちろん、いろいろと困難なことがありましたが、振り返ってみるとどれも大したことではなかった気がしています。楽観的な姿勢を持つことで、国際的な環境でも自分らしく成長し続けることができると思います。

 

■シンガポールでの勤務経験から得られる強みは何だと思いますか。

一つは英語でのコミュニケーション能力の向上です。もう一つは外国人との価値観の違いに対する理解が深まったことです。

普段の業務でのローカルスタッフとのやり取りを通じて、英語でのスピーキング能力の伸びを実感しています。

また、外国人との価値観の違いに対する理解が深まったことも重要だと思います。個人差はあると思いますが、想像以上に価値観の違いによるギャップを感じることは少なく、「同じ人間だから話せばわかるだろう」と思えるようになりました。この経験は今後全く違う環境に身を置く際にも、自分と異なるバックグランドを持った人と働く上で大きな強みになると思います。

 

■古川さんが考える、海外で働くことに向く人はどんな人でしょうか。

日本との価値観の違いを面白がれる人だと思います。

海外で生活する以上、日本の価値観を持ち込んでいちいち反応するのではなく、その違いを受け入れることが大切だと思います。

私は仕事においては細かい方だと思いますが、文化の違いに関しては大雑把に受け入れるようにしています。価値観の違いに過剰に反応してしまうと、精神的に疲れてしまうことが多いんですよね。異なる文化や価値観を楽しんで、柔軟に対応できる姿勢でいる方が、海外での生活には欠かせない要素だと考えています。

 

 

 

-プライベートの過ごし方-

■ここからは、プライベートにフォーカスした質問をしていきたいと思います。

シンガポールライフを充実させるために必要なことは何だと思いますか

積極的に外に出て、ローカル(地元)の人々との接点を積極的に持つことだと思います。ローカルと交流することで、彼らの価値観や文化をより深く理解でき、新しい視点を得ることができます。休みの日に一緒に遊んだり、食事したりすることで、シンガポール生活をより豊かに感じることができると思います。

 

■確かに、古川さんはローカルの人との交流が多く、楽しまれているイメージがあります。彼らとはどうやって出会っているのですか?

自分の場合はジムで声をかけられたり、毎日見るような人は声をかけたりして、そこから輪が広がっていきました。今では彼らの結婚式に出席したり、一緒にヨーロッパ旅行に出かけることになったり、いい関係性を築くことができています。

 

古川さん、奥様、ジムで出会われたご友人たちとの写真

 

■彼らとのコミュニケーションで意識されていることはありますか?

英語的な正確さは重視せず、自分の気持ちが乗った言葉を伝えるようにしています。私はこれが好きとか、苦手だとかを恥ずかしがらずにストレートに伝えるようにしています。これがローカルとのコミュニケーションとして正しいのかはわからないですが、言語的な壁がある以上、わかりやすく伝えることが重要だと考えています。

 

■休みの日の過ごし方を教えてください。

ジムに行ってワークアウト、ローカルの友人のコンドミニアムでパーティーに参加したり、近隣諸国に出かけたりしています。

 

■日本からシンガポールに移り住むことはおすすめできますか。

超おすすめです!シンガポールは、他の国と比べて日本との生活環境のギャップが小さいため、移住のハードルが低い国だと思います。日本食も手に入りますし、言語も英語が広く通じるので、生活しやすいと感じます。

その上、やはり海外ですので、自分の価値観を広げる良い機会でもあります。異なる文化や習慣に触れることで、新しい視点を得たり、自分自身を成長させたりするチャンスがたくさんあります。シンガポールでの生活を通じて、豊かな経験を積むことができています!

 

■最後に、海外への挑戦を考えている若い会計士の方々に向けて、メッセージをお願いします!

監査法人やアドバイザリーと言った会計士の花形キャリアはもちろん素晴らしいですが、海外に飛び出して一風変わったキャリアを歩むこともまた楽しいと思います!やってみたいという気持ちがあれば、ほとんどのことは乗り越えられると思うので、勇気を出して一歩踏み出してみてはいかがでしょうか!

 

■ありがとうございます。王道から外れる勇気をもち、やってみたいと思う気持ちをもって挑戦することが道を開くのですね! 

 


 

古川さん、今回はインタビューにご協力いただき、ありがとうございました! 

今回のインタビューを通して、古川さんのように好奇心強く、新しい挑戦を楽しむことが、豊かな経験につながると改めて実感しました。

 

CPACにご興味を持たれた方がいらっしゃれば、ぜひお問い合わせください。

このブログをお読みいただいている皆さんの新しい一歩を心より応援しています!

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

Mocci

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