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【プロサッカー選手×USCPA】シンガポールで新卒就職した米国公認会計士

2024.09.27

インターンブログ

CPACスタッフ インタビュー記事①

 

今回は、新卒でCPACに入社した若手のスタッフでありながら、一時期はオーストラリアでプロのサッカー選手として活躍されていたKenさんにインタビューをお願いしました。

Kenさんはサッカー選手としての実力もさることながら、実はUSCPA (米国公認会計士)試験にも合格されている、文武両道かつユニークな経歴の持ち主です。

今回は、独自性たっぷりの彼の人生について、CPACインターン生がインタビューを行いました!

インタビュアー・執筆担当はインターン生のMocciです。

よろしくお願いします!

 

■(Mocci)はじめに、サッカーを始めたきっかけについて教えてください。

(Ken) 兄がサッカーをしていたので、その影響で始めました。

 

■プロを意識し始めたのはいつからですか?

中学生の時です。当時はJリーグの下部組織に所属していて、プロを身近に感じることができる環境にいました。そのため次第に憧れを持つようになり、Jリーグでサッカー選手になることを一番の目標にして取り組んできましたが、USCPAの勉強を始めてからは海外(英語環境)でサッカーをしてみたいと考えるようになりました。

 

■なるほど、なぜ日本だけではなく海外で挑戦しようと思われたのでしょうか。

USCPAの勉強を始めた大学3年の時から、海外でサッカーをしている人のYouTubeを拝見したり、現地のサッカーエージェントから話を聞いたりする中で、海外でサッカーをすることや、日本とは違った環境で生活することに憧れを持つようになったからです。

プレミアリーグや海外のトップリーグで活躍することは不可能だとわかっていたので、Jリーガーになれなかったら、海外でサッカーをしながら、別の仕事もしたいと考えるようになりました。また、大学でも英語に関する学部に所属していたので、英語環境で生活したいという憧れもありました。

実際に、大学4年時には、夏休み(長期休暇)を利用して、ニュージーランドの1部リーグのチームに加入して、2ヶ月半ほどサッカーしていたこともあります。

 

 

-USCPA挑戦から合格までの道のり-

 

■初めはサッカー選手として海外に出ようとされていたのですね。選手として海外のチームに所属できるだけの実力や経験があるにもかかわらず、なぜUSCPA資格に挑戦しようと思われたのでしょうか。

周りが就活の話をし始めていたときに、「もしプロになれなかったらどうしよう」「プロになれたとしても、引退後に何が残るのだろうか」と感じたことがきっかけです。大学2年生まではサッカー選手としてJリーガーになることしか考えていなかったのですが、何か資格を持っていたほうがいいと思いました。その頃英語を勉強していたので、英語を使った資格は何かあるかと調べたところ、USCPA(米国公認会計士)を知りました。会計について勉強したことがなく、英語力についても不安がありましたが、「やれば受かるだろう」と思い、USCPA資格のことを知った当日に予備校に入学しました。

 

■凄まじい行動力ですね。USCPAの予備校入学後から全科目合格までサッカーとの両立はされていたのでしょうか。受験期のエピソードを教えてください。

大学3年生の初め(2022年4月)に予備校に入学したのですが、その頃はサッカーと居酒屋のアルバイトを両立していました。8月に受けた最初の受験結果があまりにもひどかったため、アルバイトは辞めることにしましたが、その後も週6日サッカーを続けていました。同年11月中旬に初めての科目合格(FAR)を果たしましたが、その後は試験の不合格が続き、サッカーでも足を骨折し手術をするなど、とても苦しい期間が続きました。手術前にJリーグの練習参加などの話はありましたが、手術から復帰後にはなくなってしまいました。そんな流れを断ち切るため、大学4年の夏休みを利用してニュージーランドに行きました。ニュージーランド滞在中は勉強時間がほとんど取れず、帰国後に受けた試験では惜しくも不合格になってしまいましたが、すぐに気持ちを切り替え、同年11月・12月にAUDとBECに合格しました。最終科目のREGは短期間の勉強で2024年1月の中旬に受験しました。勉強期間は1か月ほどで、大学の卒論の仕上げシーズンや年末年始ということもあり、いろいろとバタバタしていましたが、なんとか受験できる状態まで持っていくことができました。2024年からの試験制度改定の影響で結果を半年待つことになりましたが、6月(2024年CPAC入社直後)にシンガポールで合格を確認し、全科目合格することができました。

 

■忙しい中でも諦めることなく続けられたことが合格につながったのですね。しかも後半はかなり短期間で一気に合格されているのですね。私もUSCPA試験に挑戦中なので、ケンさんのように諦めずに最後まで走り切ろうと思います。

そうですね、初受験の際の体験談ですが、試験問題が全く分からず、試験時間が4時間あるのですが、絶対に受からないと思ったので、2時間半で退席しました。その時は、「こんなの解ける人がいるのか」と思っていましたが、勉強を続けると、その3か月後に合格することができたので、諦めなければ最後まで走り抜けられると思います。

 

 

新たな挑戦:シンガポールでの就職とオーストラリアでのプロ契約

 

■新卒でCPACに就職したきっかけを教えていただけますか?

大学4年の夏にニュージーランドでサッカーをしていた際、現地で出会った日本人選手の話を聞く中で、「本当にサッカーだけをしていていいのか」と考えたことが、会計士としてのキャリアを考え始めたきっかけです。

当時、卒業後は別の国でサッカー選手になることを考えていましたが、サッカーだけではなく、会計士としてのキャリアもしっかりと築いた方がいいのではないかと思いました。さらに、若いうちから海外で経験を積みたいと考えていたことも理由の一つです。

そこで、USCPAの勉強中からSNSをフォローしていた萱場さん(CPAC代表)にコンタクトを取り、何度かZoomで面接を受けた後、内定をいただきました。

 

■シンガポールに来られてから、サッカーとはどのように向き合ってこられたのでしょうか。

シンガポールで働き始め、いろいろな方に紹介していただいて、シンガポールの日本人チームでサッカーをすることになりました。ニュージーランドでサッカーをして以来、約8か月ぶりにサッカーをしたのですが、これまで以上にサッカーが楽しく感じ、ローカルチームの練習にも参加するようになりました。徐々に体の調子が戻り、「サッカー選手は若いうちにしか経験できないから、チャンスがあるなら挑戦したい」と思うようになりました。

そこで、オーストラリアでサッカーをしている大学時代の同期に連絡を取り、オーストラリア2部のチームを紹介してもらいました。そのチームの監督が自分のプレイ映像を見て興味を示してくれて、「プロとして契約したい」とのオファーをいただきました。シンガポールに来て、これまで目標にしていたプロサッカー選手になれるチャンスを得ることができました。

 

 

■シンガポールに来てから、今まで以上にサッカーが好きになり、さらには、海外で活躍するサッカー選手の夢を掴むチャンスを得ることができたのですね。オファーを受けた後、すぐにオーストラリアに渡ることにされたのでしょうか?

オファーを受けた後、CPACで働きながらサッカーを両立することは難しいのではないかと悩んでいました。オーストラリアのプロ契約の機会を得ることができましたが、入社したCPACを辞めてまでオーストラリアでサッカーをしたいのかと悩んでいました。自分だけで考えても結論は出なかったため、一度萱場さんに相談することにしました。すると、「すごいですね」と言っていただき、オンラインでの仕事を続けることを認めていただけました。そのため、フルリモートでCPACで働きながら、オーストラリアでプロ選手として試合に出ることができました。

 

■最初に話を聞いたとき、会計士かアスリートのキャリアの選択肢があるなんて想像もつきませんでした(笑)。確かに、CPACではフルリモート勤務や時差を考慮した働き方ができるので、ケンさんのように柔軟に働けますよね。

オーストラリアでの働き方やサッカー生活はどうでしたか?

オーストラリアでは、月曜日から金曜日の日中にオンラインで仕事をしていました。CPACはフルリモートでの業務が可能な職場なので、特に不便を感じることなく仕事ができました。弊社は勤務時間中、ZOOMを接続しているので、いつでも質問できる環境が整っています。『ランチタイムに雑談をしようの会』では、みんなでZoomをつなぎながら食事をし、しっかりとコミュニケーションをとることができました。平日の夜にサッカーの試合があるときは、仕事終わりにYouTubeのライブ配信をシンガポールオフィスの壁にモニターで投影し、応援してもらっていました。

サッカーの試合にはほとんどすべてでスタメンとして出場でき、ケガで一試合出られなかった時にはサポーターから『なんで試合に出てないんだ』『来週は出られるか』と多くの人に声をかけてもらいました。

 

■CPACの職場環境があったからこそ、サッカーを両立することができたのですね。唯一無二の充実した経験をされていて、本当に素晴らしいと思います。

 

 

-確かな軸を持ち、ビジョンから行動を逆算する-

 

■ケンさん、最後に、海外キャリアを視野に入れつつ、スポーツと学業・仕事の両立を目指して意識されていたことはありますか?

難しい質問ですね(笑) まだまだアドバイスできる立場にはないと思いますが、強いて挙げるとすれば、マインドセットとして、

「自分の中にしっかりとした軸を持ち、それをぶらさないこと」

「明確なビジョンを持ち、そこから逆算してまず行動を起こすこと」

でしょうか。

私の場合、サッカーとUSCPAの2軸を両立させようと勉強していた時期は、それぞれに集中することが良い息抜きになっていました。サッカーをしている時はサッカーに集中する一方で、勉強時間はUSCPAに全力で集中しました。

サッカーとUSCPAの両立を目指す人は他にいないと思うので、自分がそんな存在になることに本気で憧れていました。

サッカー選手でありながらUSCPAを持つ、オンリーワンの存在ってかっこいいですよね(笑) どちらも妥協したくなかったです。

サッカーでもUSCPA試験でも、停滞してしんどい思いをした時期もありましたが、自分なりの明確なビジョンを持ち、そこから逆算してまず行動に移すようにしていました。目標達成のために継続して努力するのは大変ですが、まずは行動することがやる気を引き出すと思います。

サッカーもUSCPAも妥協せずに続けられて本当に良かったと思います。

 

■それぞれの目標軸をぶらさずに行動し続けてきた結果、たくさんの人と出会い、豊かな経験を積むことができたのですね。これから海外に出ようとしている私たちにとって、とても貴重な実体験を伺うことができました。

 


 

Kenさん、今回はインタビューにご協力いただき、ありがとうございました! 

 

CPACにはKenさんのようにさまざまなバックグラウンドを持つスタッフが在籍しています。インターン生として働く中で、彼らとの出会いが何よりも有意義だと感じています。

 

インタビュー記事がご好評いただければ、今後も続けていきたいと思います。最後までお読みいただき、ありがとうございました!

Mocci

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