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楽天の撤退にみる今後の東南アジアEC市場

2016.03.08

その他(日々のニュースや日常)

先日、楽天がシンガポール、マレーシア、インドネシアのマーケットプレイスから撤退するという衝撃のニュース(https://cpacsg.com/blog/blog/590.html)がありましたが、シンガポール国内でも比較的大きな話題になっています。

 
 
楽天が撤退した東南アジアのEC市場、競合他社はどう動くのか?そしてEC市場のこれからは?

 

 

市場は相変わらず拡大を続けています。競合他社の12月も軒並み絶好調。物理的店舗の小売り市場が苦戦している中、シンガポールのECサイト最大手Qoo10の12月単月売上は前年同月比40%増、Lazadaは200%増。楽天撤退により、既存客の乗り換え需要が見込まれるため、競合他社は楽天撤退をポジティブにとらえているようです。EC市場は今後も縮小するとは考えられないとのこと。

 

 

Hipvan(家具ECサイト運営)によると、シンガポールに関しては、物流インフラが優れているので参入はし易いものの市場が狭く利益を出して継続するのは難しいという総合評価。シンガポール在住日本人からすると「シンガポールは物流インフラが優れている」というフレーズには過剰反応してしまいますが、まあインドネシアとかよりはマシということで、相対評価で優れているのは事実かもしれません。

 

 

そう考えると、楽天がこれまで成功してきた日本という市場は、物流インフラがさらに優れていて市場がさらにデカいですから、市場としてはとても良い市場ですね。

 


ただ、先日のメルカリの大型資金調達にみられるように、楽天市場のようなBtoCのサイトではなく、個人間の売買であるCtoCサイトにシフトする流れが日本も含めて世界的に加速しているなか、楽天もこの流れに乗っかっているといえば乗っかっています。あまり強調されませんが、シンガポールのCtoCサイト「Carousell」の2014年のシリーズAにUSD7ミリオン入れてますからね楽天は。

 

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