シンガポール進出、法人設立の際に確認する一般的事項
公認会計士 萱場 玄
公認会計士 寺澤 拓磨
大森 裕之
シンガポール進出やご移住について、事業体(現地法人、支店、駐在員事務所など)の選択、手続きのステップ、ビザの種類や承認可能性、日本の税務論点、商流や金流など、事情はそれぞれ多種多様です。
想定しているシンガポール進出の事業計画が現実的では無かったり、いわゆる日本の出国税やタックスヘイブン対策税制などの税務リスクへの理解が不十分であったり、ビザの承認可能性が楽観的であったり、法人設立後に想定外のレギュレーション(会計監査、決算書開示、連結決算など)に遭遇する可能性があったりと、想定外の様々なリスクを事前にお伝えすべく、弊社では以下のような事項を確認させていただいております。確認させていただく中で、お客様のご事情に応じて論点を深堀りして参ります。
- シンガポール法人の設立目的、事業内容、商流、金流
- 開設を希望される銀行口座の概要(通貨、口座数)
- 法人の商流、金流、取引頻度(≒会計システム入力作業の工数)
- グループ全体の概要(親会社や兄弟会社の事業内容、資本関係、売上規模、従業員数、総資産規模)など
- シンガポール法人から他社への出資割合、出資予定時期、日本の親会社による連結決算の有無など
- ご希望されるシンガポール法人の決算日
- 締めの頻度(月次決算、四半期決算、など)
- シンガポール法人の株主(法人か個人かなど)や取締役(Director)の概要
- 資本金の予定金額、種類株の有無など
- シンガポール法人の人員数見込みと、うち外国人(日本人含む)の人員数見込み
- シンガポール法人設立後、シンガポール移住を予定している人員(特に日本法人の株主)の概要とその付帯家族の概要
- グループ会社間での内部取引の内容、金額規模
- 法人の登記住所、カンパニーセクレタリーのご予定
(注)上記取り扱いは出稿時点のもので最新実務と異なる場合があります。