シンガポール法人設立、開業のスケジュール
公認会計士 萱場 玄
公認会計士 寺澤 拓磨
大森 裕之
シンガポール進出において最も多い進出形態である現地法人の設立とその後の一連の開業手続きについて、弊社でサポートさせていただく場合の一般的なステップは以下の通りです。
- 事業の概要や法人設立のご希望時期などを把握するため、お客様と初回のお打ち合わせを行います。
- お打合せ後、弊社から見積りをお送りいたします。見積りはお客様のニーズによりオーダーメイドで作成しております。
- 見積りに合意いただきます。email等での返信をもって依頼確定とさせていただきます。
- PDFにて初回の請求書をお送りいたします。
- 初回の請求金額についてまずはお支払をいただきます。
- 着金確認後、法人設立作業を開始いたします。
- パスポートや本社登記簿など、
各種情報収集のやりとりとご署名の手配等を行います。 - 法人設立作業開始から1~2週間程度でシンガポール法人設立が完了します。
- 法人設立後、法人の銀行口座開設の申請を行います。一般的には予定している承認権者が銀行窓口に訪問する必要があります。
- 口座開設申請後、銀行の審査を経て、通常は2週間程度で口座開設が承認されます。
- 開設された銀行口座に資本金に相当する金額をお振込みいただきます。
- 着金後、資本金の登録手続き(=初回の増資手続き)
を行います。 - 駐在員等、外国人(日本人含む)が現地で就労するための労働ビザ(EP)を申請します。
- 監督官庁MOMによる審査終了後、承認されると、IPAと呼ばれる書類が交付されます。審査期間は3週間程度とされていますが、長い場合は数か月に及ぶこともあります。
- 帯同する家族がいる場合、帯同家族用ビザ(DP)の申請を行います。
帯同家族用ビザ(DP)も別途審査され、問題がなければ数日で承認、IPAの交付がされます。 - ビザ(EP、DP)が承認されIPAが交付後、承認を受けた外国人(日本人含む)がシンガポールに入国します。
- 入国後、ビザ申請を行った業者によりビザの「発行」手続きを行い、同時に監督官庁MOM訪問のアポイントメントを取ります。
- 業者が予約したアポイントメントの日時に、当該外国人は監督官庁MOMに訪問し、指紋採取と写真撮影を行います。
- 指紋採取&写真撮影後、約1週間後にビザ(EP、DP)カードが配達されます。
上記はあくまで通常のケースです。上記スケジュールよりも長期化するケースも、短縮できるケースもあります。また、銀行口座開設、ビザについては金融機関や監督官庁の審査があり、必ず承認されるとは限らないため、余裕をもったスケジューリングが必要といえます。
(注)上記取り扱いは出稿時点のもので最新実務と異なる場合があります。