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シンガポールのゴミ事情

2016.02.16

その他(日々のニュースや日常)

そういえば日曜日に、英進館シンガポールの森山先生率いる大人の社会科見学inシンガポールで、シンガポールの「ゴミの島」セマカウ島に行ってきました。

日本の家庭では燃えるゴミ、プラスチック、燃えないゴミの3種類に分別して、ゴミを出す日も決まっている(今もそうですか?)かと思いますが、シンガポールの家庭では、家の造りによりますが、たいていはキッチン近くのベランダにゴミBOXがあって、そのゴミBOXになんでもかんでも全てどんどん投げ入れると、ヒューーーーーっと落下して一番下の階のゴミ収集所にゴミが着地し、ゴミ収集業者(地域によって業者は違う。業者は4社あり)が集めてどこかへ持っていきます。

 

 

つまり、(大学などの教育的施設や、新しい施設や先進的会社にはあることもありますが)シンガポールでは分別はありません。これは結構驚きです。スマートシティとかガーデンシティとか謳っているわりに現状ではゴミの分別が無いんですね。

 

 

そして今回、この、「ゴミ収集業者がどこかへ持っていきます」のところを観に行ってきました。

 

 

簡単にいうと、ゴミはシンガポールの西の果てにゴミ処理場が4つあって、その4つで人力(近いうちに機械化する予定)で分別を行い、燃やすものは燃やし、再利用するものは再利用工場(マレーシアやインドネシアの近隣の島に外注)に持っていくようです。

 

 

ファイル 16-2-16, 6 40 34 AM

 

 

そして、燃やした後の灰の最終終着駅が今回行ってきたセマカウ島です。

 

 

ファイル 16-2-16, 6 40 13 AM

 

 

 

セマカウ島はシンガポール本土の南に位置する、シンガポールの領土の一部ですが、もともと小さい二つの島だったところ、海上に道路をつくって二つの島を繋いで今のセマカウ島になっています。二つの島を繋いだ道路はそのまま海の上をぐるっと延びて、海に鉛筆でハートの絵を書いたような形をしています。

 

ファイル 16-2-16, 6 39 54 AM

 

シンガポールの西側で燃やされたゴミから出た灰は、船で3時間よっこらよっこら運ばれて、このハート型の内側、海水の部分に投げ入れられ、「島」を作っています。

 

 

ファイル 16-2-16, 6 42 58 AM

 

 

 

すでにハートの半分は灰で埋め尽くされていましたが、その上には植物を植え、バイオエネルギーの研究、キレイなココナッツの木も生えていましたし、シーバスの養殖などにも使われています。水質汚染は全くなく、実際に周辺の水質も透き通った透明でした。

 

 

ファイル 16-2-16, 7 20 49 AM

 

 

 

ハートの残り半分はまだ海水部分ですが、これから30年かけて灰で埋められるそうです。30年後に島が完成した時の利用用途はまだきまっていないとのこと。

 

 

ということで、シンガポールの燃えるゴミは領土拡大に使われているわけですね。まさにスマートシティ。

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