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楽天がシンガポール・マレーシア・インドネシア撤退

2016.02.13

その他(日々のニュースや日常)

昨日、楽天についてニュースが立て続けにありました。
 

RakutenCAFE_facade-1
・一つは、シンガポール・マレーシア・インドネシアのマーケットプレイスから撤退、150人解雇という話。
https://www.techinasia.com/rakuten-exit-singapore-malaysia-…

 

 

振り返ってみると、楽天シンガポールは数か月前から個人的に色々な「人の話」が耳に入ってきてましたので結構前から決まってたんでしょう。インドネシアでは現地の苦労話とともに成功事例も聞こえてきてましたが残念ですね。

 


・二つ目は、電子書籍koboの「のれん」を減損。その額78億円
http://www.itmedia.co.jp/business/articles/…/12/news116.html

 

 

そういえば一昨年に買収したViberも最近は全くその名前すら聞くことがなくなってしまいましたし、2014年12月決算でViberの「のれん」が993億円計上されているようですがこちらも危険信号かもしれません。

 

 

楽天の「のれん」ですが、koboもViber以外も全て合わせると2014年12月決算で3636億円もあるんですって。
http://news.livedoor.com/article/detail/10140265/

 

 

ちょっと会計士っぽい話をしますと、ここ10年ほど、米国会計基準の衰退というか、エンロン事件の信用失墜のしりぬぐいとして、欧州発のIFRSs(国際会計基準)に進む世界の会計基準ですが、IFRSsでは「のれん」は償却しません。楽天も会計基準としてIFRSsを採用していますので、上記3636億円の「のれん」は定期的に費用計上されていませんが、いつか突然、しかし確実に訪れる損失計上の対象となる不発爆弾を抱えたままの決算ともいえます。

 

 

この後、「のれん」についてマニアックな話を書いたんですが、長文になり過ぎるので明日のネタに回したいと思います。ではまた明日。

 

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