シンガポール証券取引所上場の日本関連信託
2016.02.12
その他（日々のニュースや日常）
シンガポール証券取引所に上場している信託は、REITといういわゆる不動産信託だけではなくビジネストラスト（事業信託）という、不動産以外の固定収入を生む大きな資産も受益権化されて上場しています。
中には日本関連の信託もありまして、個人的に何らかの関わりがあった信託の12月決算を見てみます。
■Croesus Retail Trust
クリシャスと読むらしいですが、KPMGの元先輩の伊藤哲男さんがCFOをしているREITです。保有しているのは基本的に日本のショッピングセンター。2015年12月決算は千葉のOne’s Mallと福岡のTorius買収によりグロスが拡大。
■STARHILL Global Reit
基本的にAPACの商業不動産保有信託。2015年12月期は5月に取得したアデレード（オーストラリア）の物件の収益貢献が大きく好決算。数年前はもっと日本の物件が多かったと思う（私の記憶）んですが、六本木の物件Terzoも売却し、今は全資産に占める日本物件の割合は全体のたった2.8%とのこと。
■Accordia Golf Trust
世にも珍しいゴルフ場信託で日本のゴルフ場を複数保有。私も何度かお会いしました公認会計士の根本さんがCFOです。こちらも日本円による決算ながらも2015年12月は好決算。日本は定年退職して時間のあるお年寄りがこれからさらに増加するため、今後の長期的な業績見通しも明るいとのこと。うーん。。。
今日も人生が変わる人が続出するくらい荒れそうなマーケットになりそうですが、為替に対する意識を高めるためにも、世界との繋がりを作るためにも、そして日本がクラッシュした時の防衛策としても、2週間でなんと11円も円高に進んだこのタイミングで海外の資産を持つというのはいかがでしょうか？