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人類共通言語の英語すらろくに話せない残念な●●人

2016.02.05

その他(日々のニュースや日常)

シャープが鴻海に買収されるという話が大きく出ていまして、ちょっと思いました。

 
 
KAYABA家は子供をシンガポールのローカル校に入れているので、英語と中国語と日本語を操るわけで、それはそれで狙い通りで嬉しいんですが、親としてはある意味ちょっと怖いと思うことがあります。

 

 

 

日本のいわゆる在日中国人や在日韓国人を考えてみてください。彼らは国籍こそ外国籍ですが日本で生まれ日本で育ち、中国語や韓国語が話せないこともあり、まさに「普っ通~の」日本人と同じであります。

 

 

 

ところが彼ら彼女らの親や祖父母、もしくはもっと前の世代の中国や韓国からやってきた先駆者達は当然、日本語はカタコトなわけで、もちろん人によりますがほとんど話せない人も多く、日本へやってきて、言葉があまり必要でない工場の作業員やもっと過酷な言葉が必要でない労働をしていた人もいるでしょう。

 

 


そんな「日本語がロクに話せない自分の親たち」を、「普っ通~の日本人として育った子供達」が疎ましく思うことが実際にあります。日本人の多くが、カタコトのアジア人をちょっと見下すというのが日本の環境ですから、そういった環境の中で子供達は徐々にカタコトの自分の親を見下していくわけです。私の友人が昔、そういった家庭(親の方)のカウンセリングをしていたのでこういうことがあるのは事実です。

 

 

 

ところがこういった状況は、「自分の生活を犠牲にしてでも子供には明るい将来を託せる、豊かな経済力が日本にあった」から成り立っていたわけです。今回のシャープの件は、黒田バズーカによる円安や、グローバル化、国内市場縮小などにより、(相対的に)確実に日本の経済力が落ちていることを感じます。これから外資に買収されるケースも増え、そのうち買収どころか世界経済から見向きもされなくなる、そんな時代がくるかもしれません。インバウンドの爆買いも全く同じ構図です。「日本が安くなった」わけですから、ブームではなくこれからも続くでしょう爆買い。。バリ島やバンコクで爆買いしていた日本人は「あんまり安くないじゃん」と思うようになり、逆に外国人に爆買いされる側にまわってしまいました。国の経済も成長曲線に従うとすれば、日本は衰退期に入っているのだと思います。

 

 

 

そういったことを頭の中で整理していると、ちょっとした恐怖を覚えます。20年後、いや50年後かもしれませんが、「人類共通言語の英語すらロクに話せない残念な日本出身の親」になってしまわないよう、英語ぐらいはまともにやっておかないと本当にまずいなあと思うわけです。これまでは日本に住んでいたら英語なんて使わなくてもよかったわけですが、グローバル化の波に日本だけ飲み込まれないというのとはあり得ませんから、全世界的に「人類共通言語の英語すらろくに話せない残念な●●人」というのはこれから増えていくでしょう。望む望まないにかかわらず。

 

 

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