XBRLの作成義務
公認会計士 萱場 玄
公認会計士 寺澤 拓磨
大森 裕之
XBRLの概要
XBRL(eXtensible Business Reporting Language)は財務諸表等の情報を作成・流通・利用できるように標準化されたコンピュータ言語で、原則として現地法人は2007年4月30日以降に関する財務諸表について、一定の財務情報をXBRL方式に組み替えて、年次報告の際にACRAに提出する義務があります。2014年には作成義務の範囲が広がり、必須項目リスト(Minimum Requirement List)が規定されています。
年次報告でACRAに提出する財務情報の様式
ACRAへの年次報告の際に要求される財務諸表の形式には、以下のものがあります
- 全ての財務情報/XBRL方式(full set of XBRL financial statements)
- 業績ハイライト/XBRL方式(Financial statements highlights in XBRL format)
- 全ても財務諸表/PDF方式(PDF copy of financial statements)
XBRLによる決算情報の提出は、ACRAへの年次報告の際に求められるものですが、下記のように事業形態や状況により、求められる情報の範囲が異なります。
必須項目リスト
全ての財務情報/XBRL方式が求められる場合、カテゴリごとに以下の必須項目リスト(Minimum Requirement List)を必ずXBRLに含めなければなりません。
※複数の字体の使用は認められていません。
ACRA への登録
ACRAが提供するソフトウェアBizFin Preparation Toolを用いてXBRLデータを作成し、オンラインで提出手続きを行う必要があります。
(注)上記取り扱いは出稿時点のもので最新実務と異なる場合があります。