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シンガポール国民の雇用機会均等化制度で初の制裁措置

2015.01.12

シンガポール諸制度(会計、セクレタリー等

シンガポールは今年、建国50周年です。建国以来50年間、外国人誘致を積極的に進めて国造りを進めてきたわけですが、ここ数年は外国人誘致に関して国民からの不満を受けて、「シンガポール国民の雇用」を守る政策にシフトしつつあります。

 

 

2014年8月1日から、「外国人を雇用する場合は、まずシンガポール人の雇用を検討し、シンガポール人で適正な人材がいない場合に限り外国人を雇ってよし」という(ざっくりいうと)FCF制度が導入されています(その他にもシンガポール人を何人雇用しているかで税制優遇やビザ関連にも影響があります)。

 

昨年末、プライムゴールドインターナショナルという企業がシンガポール人に対して差別的な雇用をしたとして、今後2年間、外国人採用のためのビザの取得が制限されることになりました。

 

経緯は下記のようです。

 

 

プライムゴールドは、人員過剰、パフォーマンスが良くないこと、必要な関連資格がないことを理由に13人のシンガポール人を解雇しました。ところがプライムゴールドは、解雇した13人分のポジションの補填求人を外国人限定に募集し、代替人員を全て外国人で補填しました。

 

この解雇を差別的だと主張する13人(のうちの誰かでしょう)が、監督官庁に通報、今回の制裁措置に発展することになりました。FCF関連で100社がすでに指摘をされてきましたが、このような制裁措置は初めてのケースです。

 

 

感想を言うと色々とアレなので上記事実だけ。
皆様お気をつけて!

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