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高島屋シンガポールがピンチ

2016.03.31

その他(日々のニュースや日常)

高島屋グループの連結営業利益の5分の1を一店だけで稼ぎ出すということで有名な高島屋シンガポールが逆境(どちらかというと攻めたことによる逆境ですが)に立たされています。

 

 

 ngee_ann

 
 
高島屋シンガポールといえばあのオーチャードの茶色いビルですが、実は高島屋自体はNgee Ann Cityという大きなビルの大口テナントで、ビルのオーナーが別(おそらくNgee Ann Developmentだと思いますがNADはアセマネかも)にいます。このビルオーナーとの賃料交渉が決裂し裁判沙汰に発展している模様。

 

 

1993年に20年リースを契約し、10年更新を6回使えるオプションが高島屋にはありますが、賃料は5年ごとに交渉。交渉が双方合意に至らない場合は外部の鑑定評価人を使って評価して決定するという契約になっているようですが、2013年に倍以上に吊り上げられ、一旦合意した賃料の根拠となる鑑定評価が、実はNAC側の不適切な吊り上げによるものであったとして、高島屋が改定賃料の合理性を否定し、これをNAC側が提訴。

 

 

鑑定評価人とのやりとりは公平を期すために必ず相手(高島屋⇔NAC)に知らせるということになっていたところ、NAC側が秘密裏に鑑定人に連絡をとり評価額を吊り上げる細工をしていた疑いがあるとして、高島屋が一旦合意した賃料の値上げを遡及否定し、NAC側が怒って提訴という流れ。ちなみに2013年に一旦合意した2014年以降の賃料はそれまでの$8.78 psf から$19.83 への倍以上の値上げ。

 

 

いやあどういう顛末を迎えるんでしょうか興味深いですね。不動産もそうですが、こういった「提供する側が圧倒的に強い立場」の争いって、目も当てられませんねお気の毒です。銀行口座開設させてくれない銀行とか、ビザ出してくれない国とか、ほんと怖いですよね。ビザは基準がほぼ明確だからまだマシですかねというフォローをしつつ。。汗

 

元記事こちら

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