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公認会計士のCPE

2016.02.18

ビジネス会計人

公認会計士ではない人には全く興味のないであろう話題なんですが、公認会計士は「公認会計士と名乗るからには、ちゃんと知識をアップデートしなければいけない。」ということで、毎年、専門知識の習得をし、習得をした証拠として年間最低40単位を公認会計士協会に申告しなければなりません。

 

ちなみにCPEの略はCPA なんちゃらかんちゃらEducationかと思っていたんですが、Continuing Professional Educationらしく、CPAの文字はどこにも入っていません。w

 

 

で、このCPE申告なんですが、実は私、3年間放置してまして、これまで公認会計士協会の管理下だったところ、ついに金融庁から直々にCPEやりなさいと指導を受けたのでようやく昨日、今年(3月締め)のCPEをやり始めました。ご心配頂いている方もいらっしゃいますが、現時点で公認会計士として名乗ってはいけないとか、公認会計士業務をしてはいけないとか全くありませんのでご安心を。わざわざこの場で3年間単位ゼロと言うメリットは全く無いんですが、こういうのをぶっちゃける会計士が一人ぐらいいた方が面白いから良いでしょう。

 

 

ということで4年ぶりにCPEのオンライン申告を触ってみたところ、なんか、あまりの意味の無さに、ついついこのfbページで言いたくなってしまいました。

 

 

 

端的に表現すると

 

 

 

「自分で読んだ専門書の概要か感想文を200字程度で書く。」

 

 

 

これを20冊ぐらいで1年間の単位達成。以上です。

 

 

 

ツイッターが140文字ですから、200字がどれだけ少ないか分かりますよね。

 

 

 

本当に読んだのかをチェックする術はありませんし、専門書はそれらしいやつならだいたいokなんじゃないかと思います。

 

 

 

なんでしょうこのモヤモヤ感。いや、「公認会計士と名乗るからには知識のアップデートすべし」というのはそれはそうでしょう。あるべき処理を知らなかったら監査できませんしね。私は監査やりませんが。

 

 

 

運用方法がまずいですね。今の運用だとテクニカルには1時間程度で40単位とれちゃいます(私はチェック対象になるかもしれませんので真面目にやります)。「知識のアップデートをしないで公認会計士を名乗る人間に、知識アップデートさせること」が目的だとすれば、この運用だと本来の目的はほぼ達成できないでしょうし、CPEなんかなくても仕事に必要な知識を入れているまともな人の負担になるだけです。

 

 

 

本来は、やっている業務内容に応じて必要な知識のアップデートをすれば良いわけで、監査やる人は監査の知識、税務なら税務の知識のアップデートでいいんじゃないかと思います。「いやいや、公認会計士と名乗るからには監査をやる知識がないとダメでしょ。だって監査の専門家なんだから。」という反論には、監査単位がないと監査報告書にサインできないということにすればいいでしょう。「いやいやいや、公認会計士というからには世間は監査ができる人だと思うでしょ。」というなら、そもそも公認会計士という名前がややこしいですね。監査の専門家なら公認会計監査士とかの別の国家資格に名称変更してスピンアウト、監査やらない会計士を公認会計士とすればいいのにと思います。

 

 

CPEについては、どういった業務をやっているかを自己申告し、業務内容が本当かどうかは会計士協会が覆面調査でサンプルチェック。本当に知識アップデートを義務化するなら、2年に1度ぐらいあたる選択式の試験をする。試験の内容は従事している業務内容に応じて分ける。こんな感じですかね。

 

 

そんなことやられたら嫌ですけどね私は。w

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