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シンガポールの中小企業の年末調整

2016.02.15

ビザ(EP等)など労務関連

日本で会社に勤めている方々は通常、毎年12月に年末調整という臨時収入wがあるかと思います。年末調整とは、毎月源泉徴収している所得税等の金額を1年間の実際の給与で再計算して差額を調整することをいいます(定義by萱場)。臨時収入は毎月払っってきた12か月分の所得税などが大きかったために返金されるお金です。

 
 
シンガポールでは、永住権をもっていない普通の日本人は源泉徴収されるものがないので、日本でいうところの年末調整というのはありません。

 

 

その代わり、会社はIR8A(通常のケース)の作成義務があります。アイアールエイトエーと読みます。

 

 

IR8Aとは、会社が1年分の給与などの金額を集計し、「あなたに払った今年の給与等の合計金額はこれです。」ということを社員個人個人に知らせるための通知書です。会社は社員一人一人についてIR8Aを作成し、翌年の3月1日までに全社員に配付する義務があります。

 

 

社員は、会社から配付されたIR8Aに記載された給与の金額などを参考にして個人所得税申告を行います。2015年の所得を申告する期間は2016年3月1日から4月18日となっていますのでお忘れなく。

 

 

ただし、社員が11人以上いる会社など、AIS(AUTO INCLUSION SCHEME)を採用している会社はIR8Aを作成・配付する義務はありません。AISを採用している企業の場合、IR8Aを作成して各社員に通知するまでもなく、政府が管理するシステムにより自動で各社員の所得税申告画面の給与金額に合計金額が反映されています。シンガポールでオンラインにて所得税申告をしようとした時に自分の給与金額のところに勝手に金額が入っている方は、AISを採用している企業にお勤めだからです。

 

 

弊社が給与計算をお手伝いしているお客様の場合、IR8Aもお手伝いすることも多いですが、そんなに難しくない(面倒ですが)ので自社で作成されてもよいかと思います。

 

 

↓今年のIR8Aのフォーマットこちらからダウンロードできます。

 


https://www.iras.gov.sg/…/Reporting-Employee-Earnings–IR8…/

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