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シンガポール駐在の待遇と為替

2015.12.24

その他(日々のニュースや日常)

アジア勃興のこの時代、シンガポールへの駐在は、かつていわれた「東南アジアへの駐在」とは大きく意味合いが異なり、いまや出世街道の先頭を走るエースが投入される国といってもいい状況かと思います。ちなみに私は現地起業なので全く縁のない話(泣)。
 
 
そんなシンガポール駐在ですが、駐在員(英語でExpatriate、略してExpatとか呼びます)の「所得」を対象にした面白い調査がありました。調査はインターネットで世界198か国21,950人からの回答に基づいています。シンガポール駐在員の回答者は535人。

 

 

シンガポール駐在となったことで、母国で働いている時よりも

 

 

・可処分所得が増えた:回答者の約3分の2

 

 

・貯金が増えた:回答者の約5分の3

 

 

・シンガポール駐在により新たに不動産を買うほどの余裕ができた:回答者の5分の1

 

 

とのこと。
アジアパシフィックの駐在員の平均給与はUSDで126,000㌦。全世界平均の104,000㌦を大きく上回ります。シンドルで月給換算するとAPAC平均で14,000㌦、日本円で月給120万円ぐらいですからなかなか高いですね。家族でシンガポール駐在すると毎月100万円ぐらい生活費で吹っ飛びますが、シンガポール以外の東南アジア駐在でこの待遇だと貯金もガンガン貯まるでしょう。

 

 

私が前職に勤務していた時は給与シンドル固定だったので、日本で働いていた前々職に比べて給与大幅ダウン(当時は円高)で現地転職したんですが、あれから急激に円安が進み、最近のレートで考えると結構悪くないと思ったりします。

 

 

私は現地採用扱いだったので給与シンドル固定でしたが、日系企業の駐在員の給与は「円で固定」していることも多く、為替の変動で定期的にシンドルの給与が見直されるので、円安となるとシンドルの給与が下がります。

 

 

そういう意味ではシンガポールの駐在手当というのは、例えばインドや中国、インドネシアやフィリピンなど、ああいった国の駐在員手当とは意味が全く異なります。あっちは「行きたくないのに無理矢理会社命令で行かされる我慢代」、シンガポールの駐在手当は、「物価が高くて日本の給与水準では生活できない」ことによる駐在手当といってよいでしょう。

 

 

話は変わりますが、海外にいるとこうやって、「円が安くなると日本は貧乏になる」というのを実感しますね。

 

元記事こちら

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