記帳代行はやりたくない??
2015.09.16
ビジネス会計人
記帳代行の期限がわんさかありまして、かなり大変な9月です。
さて、会計事務所の方であればお分かりかと思いますが、会計事務所って、会計事務所のくせに実は「記帳代行はあまりやりたくない」ものなんですね。労力の割に単価がとても安いからです。
しかし、記帳代行をやってみると会社の現状がよく分かって(確かに儲かりはしないけど)結構面白いです。特に新規のお客様の場合に、成果物である決算書とともにお客様が気づいていない問題点などを要改善点として提案したりしていますがこれは結構価値が高いと感じます。
例えば、SDL払ってないよ、とか在庫カウントしてないので盗まれても分からないよ、とか、invoice連番になってないよ、とか、これPIC対象ですよ、とか、Aさんに給料払い過ぎてまっせ、とか、今後会社で業務を引き取る時はそういう入力すると面倒ですよ、とか、それだと金額小さいですけど移転価格引っかかりますよ、とかそういうことですね。
確かに記帳代行は労力がかかり単価が安いです。しかし実はここは腕の見せ所で、いかにして労力を少なくしてお客様のニーズに応えるか、もっというとお客様と事前に協議して、どこにニーズがあるのかを把握し、単価を上げずに余計な労力をかけない、というやり方があることが多く、それを探るというのは実はとても重要だったりするわけです。抽象的でアレですがこのあたりは企業秘密ということで。