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シンガポール所得税用語

2015.09.07

シンガポールの税金(法人税、GST、個人所得税、優遇税制など)

言語が英語だということもありますが、英語圏の国でも呼び方が異なるため、シンガポールの税務用語を解説したいと思います。
以下、個人所得税の税務用語。

 

 

まずは課税通知書(NOA: Notice of Assessment)に記載されている用語というか通知書の種類

 

 

noa1

【IRASウェブサイトから拝借】

 

 

 

■Notice of Original Assessment
基本的にはこれが一般的な普通の通知書。4月頃に行った所得税申告(と大企業の場合は会社からIRASに送られる給与情報)の結果を受けて、IRASが所得税を算定して送ってくるレターです。日本の場合は自分で所得税申告した金額を納税する申告納税制度ですがシンガポールは所得税申告した結果、IRASが税額を決定するという賦課課税制度なので、税額の決定通知としてこの通知書があります。
Tax Payableと記載されているところの金額が納税金額になります。現物のレターだけではなくMytaxportalからログインすればいつでも自分のものはダウンロードできます。

 

 

■Notice of Amended Assessment
IRASが課税金額を修正した場合に送られてくる通知書です。通常はこれが送られてくることはありません。

 

 

■Notice of Additional Assessment
IRASが税額を修正し、追加で所得税を納税する必要がある場合に送られてくる通知書。Additional tax payable as per this assessmentというところの金額が追加で納税しなければならない金額です。

 

 

■Notice of Repayment
納税金額が無く、すでに納税した金額の還付(返金)がある場合に送られてくる通知書。源泉税などで「前払い」した所得税よりも年間で計算し直した所得税の方が安かった場合など。

 

 

■Estimated Notice of Assessment
所得税の申告期限が遅れた場合に、IRASが課税金額の見積り(仮計算)として送ってくる通知書。Tax Payableと記載されているところの金額が納税金額になります。

 

 

ここからは課税通知書以外の一般的な話

 

 

■Year of Assessment (YA)
昨日もこの用語の勘違いをされていた方がいらっしゃいましたが、課税年度のYA2015というのは2014年1月から12月までの所得を2015年に所得税申告した年度、という意味です。

 

 

■Assessable Income
いわゆる課税標準の概念で、給与所得や不動産所得など全ての課税所得を合計した金額(正確にいうと、そこから労働提供のための必要経費や寄附金などを控除した金額)です。収入の合計というと分かりやすいかもしれません。

 

 

■Personal Reliefs
いわゆる基礎控除(年齢などに応じて所得から控除される金額)や扶養家族控除やワーキングマザー控除、保険料控除、外国人メイド控除など、各種所得控除のことです。政府としてある程度税金を免除してあげたい、働くママや子供の多い家庭やハンディキャップのある家庭やお年寄りなどはこの項目が多くなります。

 

 

■Chargeable Income
いわゆる課税所得のことをいい、Assessable IncomeからPersonal Reliefsを引いて算定される「最終的に課税される合計金額」のことをいいます。この金額に累進税率を乗じて所得税計算がされることになります。

 

 

■Tax Payable
最終の納税金額です。

 

 

■Tax Repayable/Discharged
還付(返金)される金額のことです。

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