ここ数日で、なんだか税金がらみ、脱税や補助金の不正受給のニュースが多いような気がしますのでさらさらっと内容みてみます。

 
　
日本だと億円単位の話しかニュースになりませんが、シンガポールは狭い国で納税者も日本に比べて遥かに少ないですから、数百万円低度の脱税でもニュースになります。ある意味、税金ちゃんと申告納税しなさいよという啓蒙のための情報発信がきっちりなされているともいえます。

■2016年2月19日：
タイトル：PICキャッシュペイアウト不正受給16,300㌦。
内容：業者に架空のinvoiceを出させて補助金を不正受給。架空invoiceを発行した会社Aは48,900㌦と4,000ドルの罰金。架空invoiceを指示して不正受給した会社Bは65,200㌦と4,000㌦の罰金。会社Bの取締役も個人的に12日間の懲役と65,200㌦の罰金。その他、A社だけでなく架空invoice発行に協力した複数社に合計108,825㌦の罰金

■2016年2月19日：
タイトル：GST不正還付18,380㌦
内容：知人友人、家族などを使って複数の法人を設立し、架空取引を使ってGST還付を不正受給。これをアレンジした女性に8週間の懲役と55,141㌦の罰金。

■2016年2月17日：
タイトル：個人所得税無申告
内容：エロサイト運営で稼いだ90,317㌦を所得税申告に含めず。6,739㌦の脱税（小さ！）により20,217㌦の罰金っと2週間の懲役。追徴課税された税金も納税せず、追加で5週間の懲役。

■2016年2月11日：
タイトル：個人所得税無申告とPICキャッシュペイアウト不正受給
内容：未成年の売春斡旋で逮捕された個人事業主が、売春あっせんで得た2年間の所得275,685㌦を無申告。おまけにPICキャッシュペイアウトで24,000㌦を不正受給という芋づる式。PICはローカル3人雇用の要件を、両親、妻の3人を雇用したとして申告したが実際には勤務していないとして不正受給の認定。所得税無申告で6か月の懲役と80,893㌦の罰金、PIC不正受給に対しては72,000㌦の罰金と6か月懲役。

何度かお伝えしてますが、脱税を見つけた場合に「シンガポールの税務署にチクる」と、脱税金額の15%（上限10万ドル）の賞金をもらえます。もちろん密告者が誰かというのは厳重にシークレット扱いとされます。