English 中文

ブログBLOG

ブログ

ナショナルデイラリー概要

2015.08.24

その他(日々のニュースや日常)

おはようございます。
昨日、シンガポールの今後の行方を左右する首相演説「ナショナルデイラリー」がありました。

 

 

シンガポールが過去50年、奇跡的な成長を遂げてきた成功要因として、「多民族社会」「自立社会と相互扶助とのバランス」「政府と国民との信頼関係」の3つを挙げたうえで、この50年間、政府がやると言ったことは全て実行してきたと。

 

 

現状で最も頭を悩ませる課題である外国人労働者の受け入れ引き締めについては、どの選択肢をとっても問題はあると牽制しつつ、国民全員が一致団結していくことが一番重要であり、我々の次の世代がさらに繁栄できるように手を打つことがこの国にとって重要であるとして、下記のような政策を発表しました。

 

 

総選挙については「近々実施」という言及に留まりました。

 

 

概要以下。

 

 

■少子高齢化対策(子供を増やすインフラ整備)
・再雇用年齢を65歳から67歳へ拡大(2017年までに導入)
・これまで第1子から第4子までしか支給されていなかったいわゆる子供手当(baby bonus: Cash Gift)の金額を増額し、第5子以降も全ての子供が対象に。2015年1月に遡って適用(!)
・新生児のMedisave account(シンガポール人が強制的に積み立てられる医療用の銀行預金、CPFの振り分け先口座の一つ)への補助金(現状$3,000)が増額。2015年1月に遡って適用(!)
・政府が補助金を支給しているパタニティリーブ(出産後の父親有給休暇)を1週間から2週間へ延長。2015年1月に遡って適用(!)

 

 

■住宅問題(低~中間所得層も住宅購入できるように)
・3BR以上のHDB購入の世帯収入上限を$10,000から$12,000へ増額、HDB管理のエグゼクティブコンドの世帯収入上限も$12,000から$14,000へ増額
・住宅購入時の政府補助金「Special CPF Housing Grant」の世帯収入上限が$6,500から$8,500へ引き上げ、補助金の金額も倍増(低所得層が付与される最高額$20,000が$40,000に)
・(各種政府の補助を受けて)一度HDBを購入し売却し、現在賃借で暮らしている世帯へ、条件付き(2BR限定、通常99年のリース期間を短く、売却禁止条項など)で第2の政府補助金「Fresh Start Housing Scheme」を導入へ
・新しい制度「Proximity Housing Grant」導入へ。中古住宅購入時に、「両親と一緒に住む」もしくは「両親の家に近い」もしくは「既婚の子供と近い」場合に政府補助金を支給するもの

 

 

■教育
・現在DoverにあるSIT(Singapore Institute of Technology)のキャンパスをPunggolに移転し、JTCが開発するクリエイティブ系産業のコミュニティと統合運営。学歴偏重社会見直しの一環。

 

Youtubeこちら。

 

INQUIRY

御見積もりやセミナーの御依頼など、お気軽に御相談ください

お問い合わせはこちら